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特集 真菌症
関節リウマチ患者に生じた皮膚限局型クリプトコッカス症
Localized cutaneous cryptococcosis in a patient with rheumatoid arthritis
浦野 聖子
1
,
増田 百合香
1
,
岡田 雅仁
2
Shoko URANO
1
,
Yurika MASUDA
1
,
Masahito OKADA
2
1JA静岡厚生連遠州病院,皮膚科(主任:浦野聖子副院長)
2岡田整形外科,院長,浜松市
キーワード:
関節リウマチ
,
Cryptococcus
,
Grocott染色
,
Fontana-Masson染色
,
イトラコナゾール
Keyword:
関節リウマチ
,
Cryptococcus
,
Grocott染色
,
Fontana-Masson染色
,
イトラコナゾール
pp.313-316
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002432
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74歳,女性。関節リウマチで,10年前からプレドニゾロンを内服中。約1年前から右側腹部に出現した皮疹は,初診時23×6mm大の潰瘍と色素沈着を伴う浸潤局面を呈した。病理組織検査で真皮全層に肉芽腫性炎症を認め,GrocottおよびFontana-Masson染色で菌体を検出した。真菌培養でCryptococcus neoformansが検出されたが,胸部・頭部のCTでは異常はなく,血中クリプトコッカス抗原は陰性であった。皮膚限局型クリプトコッカス症と診断し,イトラコナゾール100mg/日の3カ月間の内服で治癒した。免疫抑制患者に難治性潰瘍を認めた場合には,クリプトコッカス症を鑑別すべきである。
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