Japanese
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特集 接触皮膚炎のマネージメント
症例報告
オラネキシジングルコン酸塩によるアレルギー性接触皮膚炎の1例
Allergic Contact Dermatitis Caused by Olanexidine Gluconate
桑折 信重
1
,
宇都宮 亮
1
,
黒木 香奈
2
,
藤山 幹子
3
,
佐山 浩二
1
Nobushige KOHRI
1
,
Ryo UTSUNOMIYA
1
,
Kana KUROKI
2
,
Mikiko TOHYAMA
3
,
Koji SAYAMA
1
1愛媛大学大学院医学系研究科,皮膚科学(主任:佐山浩二教授)
2東京医科大学医学部附属病院,皮膚科
3国立病院機構 四国がんセンター,皮膚科
キーワード:
アレルギー性接触皮膚炎
,
オラネキシジングルコン酸塩
,
flare up現象
Keyword:
アレルギー性接触皮膚炎
,
オラネキシジングルコン酸塩
,
flare up現象
pp.1849-1853
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002288
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40歳,女性。開腹子宮筋腫核出術後10日目に胸腹部と両大腿伸側に紅色丘疹,紅斑が出現した。術野消毒薬による接触皮膚炎を疑い,パッチテストを施行したところ,オラネキシジングルコン酸塩(オラネジン®)が陽性であった。パッチテスト施行後3日目にflare up現象を認めた。オラネキシジングルコン酸塩は比較的長期間,角層表面に残存するという特徴を有する。初回使用時にアレルギー性接触皮膚炎を惹起しうる薬剤として注意する必要がある。
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