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特集 薬疹・薬物障害
テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物によるDipeptidyl Peptidase-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡の1例
Dipeptidyl Peptidase-4 Inhibitor-Associated Bullous Pemphigoid Due to Teneligliptin
大原 香子
1
Kyoko OHARA
1
1大原医院,寒河江市
キーワード:
DPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡
,
テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物
,
DLST陽性
,
炎症型
Keyword:
DPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡
,
テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物
,
DLST陽性
,
炎症型
pp.1675-1678
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002244
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66歳,男性。2型糖尿病に対し5年7カ月前からテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物を内服後,頭部,顔面,体幹,上肢に紅斑,水疱を発症した。病理組織学的に表皮下水疱と多数の好酸球浸潤を認めた。抗BP-180NC16a抗体82.0U/ml,テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物の薬剤性リンパ球刺激試験285%で陽性で,DPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡と診断し,テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物を中止したがその後も皮疹は悪化した。これまでのDPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡と比べて,自験例は内服期間が5年7カ月と長く,薬剤性リンパ球刺激試験が陽性,臨床型が炎症型で難治であったことが特徴である。薬剤性リンパ球刺激試験の陽性例は炎症型かつ重症化する可能性があると考えた。
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