Japanese
English
症例
Dipeptidyl Peptidase-4阻害薬関連結節性類天疱瘡の1例
Dipeptidyl-peptidase 4 inhibitor-associated pemphigoid nodularis
一村 隆造
1
,
大塚 勤
1
Ryuzo ICHIMURA
1
,
Tsutomu OHTSUKA
1
1国際医療福祉大学病院,皮膚科(主任:大塚 勤教授)
キーワード:
DPP-4阻害薬
,
結節性類天疱瘡
Keyword:
DPP-4阻害薬
,
結節性類天疱瘡
pp.231-234
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003773
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70歳,男性。初診2年半ほど前からdipeptidyl peptidase-4(DPP-4)阻害薬であるテネリグリプチンの内服を開始した。2年前より,冬に四肢,体幹に瘙痒を伴う丘疹が出現した。2カ月前,丘疹から結節に変化し,クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏で改善なく,当科を受診した。2週間後の生検直前に,手指や下肢の一部に緊満性水疱を認めた。抗BP180NC16a抗体陽性,病理では表皮下水疱があり,水疱内腔には好酸球を伴う炎症細胞浸潤を認めた。表皮基底膜部にIgGとC3の線状沈着がみられた。近年,多くのDPP-4阻害薬が使用されており,糖尿病患者の難治性痒疹結節をみた際には,DPP-4阻害薬関連結節性類天疱瘡の可能性を考える必要がある。
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