Japanese
English
症例
Collagenous Fibromaの2例
Two cases of Collagenous Fibroma
下方 美穂
1
,
宗次 太吉
1
,
奥澤 愛美
1
,
石川 貴裕
1
,
藤本 典宏
1
,
佐藤 貴浩
1
Miho SHIMOKATA
1
,
Takichi MUNETSUGU
1
,
Manami OKUZAWA
1
,
Takahiro ISHIKAWA
1
,
Norihiro FUJIMOTO
1
,
Takahiro SATOH
1
1防衛医科大学校,皮膚科学講座(主任:佐藤貴浩教授)
キーワード:
desmoplastic fibroblastoma
,
collagenous fibroma
,
軟部腫瘍
Keyword:
desmoplastic fibroblastoma
,
collagenous fibroma
,
軟部腫瘍
pp.1599-1602
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002217
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症例1:37歳,男性。1年前より右前胸部に可動性良好な径16mm大の皮下結節が出現した。症例2:64歳,男性。4カ月前より右大腿に径35mm大の可動性不良な皮下腫瘤が出現した。2例とも自発痛や圧痛はなく,全摘出術を施行した。病理組織学的所見では腫瘍は皮下脂肪織内に存在し,境界明瞭であった。やや細胞成分に乏しい膠原線維の増生と星芒状・紡錘形の線維芽細胞様細胞からなり,血管成分は乏しかった。免疫組織化学染色では,CD34(−),vimentin(+),α-SMA(−),S-100蛋白(−)であった。Collagenous fibromaと診断した。皮膚科領域で,本症の報告例が近年増えている。確定診断は病理所見によってなされ,特定の免疫染色マーカーは同定されていないため,細胞起源はいまだ明らかでない。
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