Japanese
English
症例
単回使用型陰圧閉鎖療法装置を使用し,5年間改善をみない難治性踵部潰瘍の創傷治癒が促進された1例
Acceleration of Wound Healing of Refractory Foot Ulcer by a Single Use of Negative Pressure Wound Therapy
倉繁 祐太
1
Yuta KURASHIGE
1
1TMGあさか医療センター,皮膚科
キーワード:
下肢潰瘍
,
外来通院
,
踵部
,
創傷治癒
,
単回使用陰圧閉鎖療法
Keyword:
下肢潰瘍
,
外来通院
,
踵部
,
創傷治癒
,
単回使用陰圧閉鎖療法
pp.1363-1366
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002141
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82歳,男性。右踵部に5年間改善しない7×4cm大の潰瘍があり,PICO®創傷治療システム(PICO)を外来通院で4週間使用した。終了時には6.5×3.5cmに縮小し,以後創部洗浄と外用治療を継続した。PICO開始12週後に創面は6×2.5cmとなった。16週後に滲出液が増加し創面は6×3cmに拡大したため臨界的定着と考え抗菌薬の内服を行った。以後滲出液は減少し再度創傷治癒が進行した。創面は20週後に5.5×2cm,24週後に3.2×1cmまで改善し,28週後に上皮化した。PICOの使用停止後も創傷治癒の進行が持続する症例が報告されており,自験例もそれに該当すると考えた。
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