PAD(末梢動脈疾患)フットケアを救肢・救命につなげるために必要な知識
(第8章)治療 局所陰圧閉鎖療法
成山 真一
1
,
岩谷 博篤
1住吉川病院 内科
キーワード:
下肢潰瘍
,
創傷治癒
,
陰圧閉鎖療法
,
末梢動脈疾患
Keyword:
Leg Ulcer
,
Wound Healing
,
Negative-Pressure Wound Therapy
,
Peripheral Arterial Disease
pp.927-935
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015274203
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<Point>維持血液透析患者の下肢病変は重症化しやすく難治性であり、下肢病変への対策は重要な課題である。創傷に対する重要な治療選択肢の一つに局所陰圧閉鎖療法(negative pressure wound therapy;NPWT)が挙げられる。局所陰圧閉鎖療法は創傷を閉鎖環境下に置き陰圧を負荷し、創傷治癒を促進させる非侵襲的創傷治療法である。局所陰圧閉鎖療法開始に際して、基礎疾患の管理・虚血の改善・壊死組織や感染への対策が十分にはかられていることが重要である。局所陰圧閉鎖療法は創傷に対する有効な治療選択肢であるが、補助療法であることを理解し実施することが重要である。
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