Japanese
English
特集 肉芽腫症
顔面の縫合部に皮下結節として現れた瘢痕浸潤型サルコイドの1例
Scar Sarcoid Presenting as Subcutaneous Nodules on the Facial Surgical Suture Line
鈴木 友博
1
,
菅井 奏良
1
,
寺木 祐一
1
Tomohiro SUZUKI
1
,
Sora SUGAI
1
,
Yuichi TERAKI
1
1埼玉医科大学総合医療センター,皮膚科(主任:福田知雄教授)
キーワード:
瘢痕浸潤型サルコイド
,
皮下型サルコイド
,
ミノサイクリン塩酸塩
Keyword:
瘢痕浸潤型サルコイド
,
皮下型サルコイド
,
ミノサイクリン塩酸塩
pp.1263-1266
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002117
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64歳,男性。17歳時にバイク事故で顔面を挫傷し,縫合処置を受けた既往がある。初診1週間前より,顔面の縫合部に一致して表面常色の皮下結節が出現した。病理組織学的に真皮深層から皮下組織に類上皮細胞肉芽腫がみられ,また偏光顕微鏡で肉芽腫内に異物を認めた。CT検査で縦隔リンパ節の腫大と眼科でぶどう膜炎を指摘された。皮下結節はミノサイクリン塩酸塩200mg/日の内服により,速やかに平坦化した。瘢痕浸潤型サルコイドと診断したが,臨床的に表面常色の皮下結節で,組織学的にも病変の主座が皮下組織にあり,また結節は比較的速やかに消退した点など,皮下型サルコイドの特徴を併せもつまれな症例と考えられた。
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