Japanese
English
原著
瘢痕浸潤を伴うサルコイドーシス
Sarcoidosis with scar infiltration
良田 陽子
1
,
水野 可魚
1
,
森田 和政
1
,
松吉 徳久
1
,
岡本 祐之
1
,
今村 貞夫
1
,
大桑 隆
2
Yoko YOSHIDA
1
,
Kana MIZUNO
1
,
Kazumasa MORITA
1
,
Norihisa MATSUYOSHI
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
,
Sadao IMAMURA
1
,
Takashi OKUWA
2
1京都大学医学部皮膚科学教室
2大桑皮膚科
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine. Kyoto University
2Okuwa Dermatologic Clinic
キーワード:
サルコイドーシス
,
瘢痕浸潤
Keyword:
サルコイドーシス
,
瘢痕浸潤
pp.497-500
発行日 1995年6月1日
Published Date 1995/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901564
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
過去2年間に当教室で経験した瘢痕浸潤を伴うサルコイドーシスの10例について報告した.症例は男性2例,女性8例.平均年齢は男性54.5歳,女性59.4歳であった.瘢痕浸潤の発生部位は膝が10例,肘が2例,大腿が1例,顔面が2例であった.全身所見として,BHLは9例に,眼病変は6例に認められた.5例に他の皮膚サルコイドーシスの合併があった.過去10年間に当教室で経験したサルコイドーシスの皮膚病変の約40%は瘢痕浸潤であり,これまでの報告例ほどまれではないと思われた.サルコイドーシスの診断には,瘢痕浸潤を見逃さないために,好発部位の膝・肘の診察は重要である.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.