Japanese
English
症例
Birt-Hogg-Dubé症候群の1例
Birt-Hogg-Dubé Syndrome
石橋 智
1
,
佐々木 駿
1
,
岩切 琢磨
1
,
土屋 裕
2
,
永田 茂樹
1
Satoshi ISHIBASHI
1
,
Shun SASAKI
1
,
Takuma IWAKIRI
1
,
Yutaka TSUCHIYA
2
,
Shigeki NAGATA
1
1昭和大学江東豊洲病院,皮膚科(主任:永田茂樹教授)
2同,呼吸器・アレルギー内科
キーワード:
Birt-Hogg-Dubé症候群
,
FLCN遺伝子
,
線維性毛包腫
,
毛盤腫
Keyword:
Birt-Hogg-Dubé症候群
,
FLCN遺伝子
,
線維性毛包腫
,
毛盤腫
pp.1215-1218
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002095
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74歳,女性。内科受診時,胸部CTで偶発的に多発肺囊胞を認めた。特徴的な肺囊胞,気胸の家族歴,頰部に皮疹があることより遺伝子検査を行い,Birt-Hogg-Dubé(BHD)症候群の診断に至った。内科受診3年後,鼻部に1~2mm大の白色丘疹の新生があり当科を受診した。病理組織学的に毛漏斗部から連続性に基底細胞様細胞の増殖と脂腺分化がみられた。裂隙を有するムチンに富んだ膠原線維の増生がみられた。以上からBHD症候群に伴う線維性毛包腫と診断した。臨床所見では線維性丘疹,毛芽腫との鑑別が困難である。腎癌を合併することがあり,反復性気胸の既往歴や腎腫瘍の家族歴がある患者にBHD症候群を示唆する皮膚所見がある場合,積極的に皮膚生検を行うことが必要である。
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