Japanese
English
症例
超音波検査が診断に有用であった腎細胞癌の皮膚転移の1例
Skin Metastasis of Renal Cell Carcinoma in which Ultrasonography was Useful for the Diagnosis
住吉 泰子
1
,
竹内 博美
1
,
岩原 邦夫
1
Yasuko SUMIYOSHI
1
,
Hiromi TAKEUCHI
1
,
Kunio IWAHARA
1
1江東病院,皮膚科
キーワード:
腎細胞癌
,
皮膚転移
Keyword:
腎細胞癌
,
皮膚転移
pp.1219-1222
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002096
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81歳,女性。19年前に右腎細胞癌のため腎全摘出術を受け,12年前と6年前に膵転移をおこしていた。2カ月前に左大腿部の皮下結節を自覚し当科を初診した。左大腿部に1cm大の弾性硬の皮下結節があり,表面皮膚は常色で,超音波で豊富な血流がみられた。病理組織学的には,真皮下層から皮下組織にかけて淡明な細胞質,類円形核を有する腫瘍細胞が胞巣状に増殖しており,免疫組織染色と併せて腎細胞癌の皮膚転移と診断した。自験例は腎細胞癌の皮膚転移に特徴的な臨床像ではなかったが,腎細胞癌の皮膚転移巣の診断に超音波検査が有用と考えた。
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