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特集 最近のトピックス2013 Clinical Dermatology 2013
1.最近話題の皮膚疾患
ブルーリ潰瘍
Buruli ulcer in Japan
濱田 利久
1
,
岩月 啓氏
1
Toshihisa HAMADA
1
,
Keiji IWATSUKI
1
1岡山大学病院皮膚科
1Department of Dermatology, Okayama University of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Scienses, Okayama, Japan
キーワード:
顧みられない熱帯病
,
非結核性抗酸菌症
,
ブルーリ潰瘍
,
マイコラクトン
,
Mycobacterium ulcerans subsp. shinshuense
Keyword:
顧みられない熱帯病
,
非結核性抗酸菌症
,
ブルーリ潰瘍
,
マイコラクトン
,
Mycobacterium ulcerans subsp. shinshuense
pp.24-28
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103609
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要約 本邦におけるブルーリ潰瘍について症例を提示し診断から治療までの概略を解説した.また,国立感染症研究所ハンセン病研究センターで集積している本邦のデータをもとに,現状についても概説した.世界的には西アフリカから中央アフリカに多い疾患で,非結核性抗酸菌の一種であるMycobacterium ulceransによる主に皮膚の感染症である.本邦では自験例のように渡航歴のない日本人に発症し,M. ulceransの亜種であるM. ulcerans subsp. shinshuenseが皮膚に感染して結節や潰瘍を形成する.非常にまれな感染症であるが皮膚病変として初発し診断から治療までをわれわれ皮膚科医がかかわってゆく疾患であり,本邦でも発症しうることを十分に認識しておく必要がある.
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