Japanese
English
症例
多発性骨髄腫に合併した腱黄色腫とびまん性扁平黄色腫の1例
Diffuse Plane Xanthoma and Tendinous Xanthoma Associated with Multiple Myeloma
北口 紘子
1
,
白瀬 智之
2
,
奥野 知子
2
,
水本 智咲
3
,
石河 利広
4
,
吉川 義顕
1,5
Hiroko KITAGUCHI
1
,
Tomoyuki SHIRASE
2
,
Tomoko OKUNO
2
,
Chisaki MIZUMOTO
3
,
Toshihiro ISHIKO
4
,
Yoshiaki YOSHIKAWA
1,5
1大津赤十字病院,皮膚科(主任:吉川義顕部長)
2同,病理部
3同,血液内科
4同,形成外科
5北野病院,皮膚科
キーワード:
多発性骨髄腫
,
びまん性扁平黄色腫
,
腱黄色腫
,
正脂血性
Keyword:
多発性骨髄腫
,
びまん性扁平黄色腫
,
腱黄色腫
,
正脂血性
pp.345-349
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001848
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55歳,女性。15カ月前に肘窩,頸部,腋窩などに黄色調色素斑が出現した。病理組織検査でCD68陽性の泡沫細胞を認め,正脂血性びまん性扁平黄色腫と診断した。また,9カ月前には右手関節に痺れと疼痛を自覚し,1カ月前に形成外科で手術が行われ,病理検査の結果,腱黄色腫と診断した。このときの術前検査で総蛋白高値,赤血球連鎖形成像を認め,それを契機に多発性骨髄腫の診断に至った。びまん性扁平黄色腫は造血器疾患に合併する例が多いとされているが,腱黄色腫が多発性骨髄腫と合併した報告は極めて少なく,自験例は非常にまれで興味深い症例であると考えた。
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