Japanese
English
症例報告
疱疹状天疱瘡の1例
A case of herpetiform pemphigus
津田 達也
1
,
中井 章淳
1
,
池永 健治
1
,
岸本 三郎
1
,
安野 洋一
1
Tatsuya TSUDA
1
,
Noriaki NAKAI
1
,
Kenji IKENAGA
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Hirokazu YASUNO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
環状の紅斑・水疱
,
好酸球性海綿状態
,
抗デスモグレイン1抗体
,
抗デスモグレイン3抗体
Keyword:
環状の紅斑・水疱
,
好酸球性海綿状態
,
抗デスモグレイン1抗体
,
抗デスモグレイン3抗体
pp.44-47
発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903818
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
70歳,女性.1999年より口腔粘膜にびらんが生じ,治療を受けるも軽快しなかった.2000年には背部に軽度瘙痒を伴う環状の紅斑が出現し,水疱を伴うようになった.病理組織学的にはフィブリンと好酸球を内容とする表皮内水疱の形成,好酸球性海綿状態がみられた.蛍光抗体直接法にて表皮細胞間にIgG, C 3の沈着を認めた.以上の所見より疱疹状天疱瘡と診断し,ステロイドの内服を開始したところ皮疹は速やかに消退した.ELISA法による血清学的解析では抗デスモグレイン(抗Dsg)1抗体,抗Dsg 3抗体が検出され,特に抗Dsg 3抗体は非常に高値であった.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.