Japanese
English
症例
芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の2例
Two Cases of Blastic Plasmacytoid Dendritic Cell Neoplasm
大村 尚美
1
,
新石 健二
1
,
辻端 亜紀彦
2
Naomi OMURA
1
,
Kenji ARAISHI
1
,
Akihiko TSUJIBATA
2
1小松市民病院,皮膚科(主任:新石健二部長)
2同,病理診断科
キーワード:
芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍
,
blastic plasmacytoid dendritic cell neoplasm
Keyword:
芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍
,
blastic plasmacytoid dendritic cell neoplasm
pp.91-95
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001767
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例1:32歳,男性。3週間前より右前胸部に結節が出現し,急速に増大した。症例2:76歳,男性。出現時期不明の左側腹部の皮下結節が増大し,表面にびらんを呈した。2例の病理組織検査では,いずれも真皮内にびまん性に異型リンパ球様の細胞が増殖していた。免疫組織染色にて,これらの細胞は,CD4・CD56・CD123陽性,CD3・CD5・CD8陰性であった。2例を,芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍と診断した。本症は,非常に予後の悪いまれな血液疾患である。皮膚病変を伴うことが多いため,皮膚科医による診察と検査が診断の確定と早期の治療開始に有用である。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.