Japanese
English
症例
骨格筋原発のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例
Primary Skeletal Muscle Diffuse Large B Cell Lymphoma
阿河 弘和
1
,
高野 浩章
1
,
原田 浩史
2
,
今井 利
3
Hirokazu AGAWA
1
,
Hiroaki KONO
1
,
Hiroshi HARADA
2
,
Toshi IMAI
3
1高知医療センター,皮膚科(主任:高野浩章科長)
2同,形成外科
3同,血液内科
キーワード:
diffuse large B-cell lymphoma
,
DLBCL
,
骨格筋原発
,
MRI
,
組織学的評価
Keyword:
diffuse large B-cell lymphoma
,
DLBCL
,
骨格筋原発
,
MRI
,
組織学的評価
pp.2003-2006
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001723
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91歳,女性。2カ月前に右下腿の発赤腫脹が出現した。他院数カ所で蜂窩織炎の診断で抗菌薬治療を行うも改善せず,当科を受診した。右下腿前面に手拳大程度の皮下腫瘤を触れ,単純CTで同部に軟部影を呈していた。皮下血腫などを疑い試験切開をしたところ,右前脛骨筋全体が壊死に陥っていた。右鼠径部や大動脈分岐部直上のリンパ節の腫脹から,悪性リンパ腫を疑いリンパ節生検,筋切除を施行した。病理所見,免疫組織学的所見から右前脛骨筋原発のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断した。骨格筋原発の悪性リンパ腫は極めてまれで,軟部組織腫瘍などとの鑑別を要する。MRIなどの画像検査は診断に有用だが,確定診断には組織学的評価が必須であると考えた。
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