Japanese
English
症例報告
有茎性結節を呈したbenign fibrous histiocytomaの1例
A case of pedunculated benign fibrous histiocytoma
倉田 ふみ
1
,
石黒 直子
1
,
川島 眞
1
Fumi KURATA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Tokyo Women's Medical University
キーワード:
benign fibrous histiocytoma
,
組織球腫
,
皮膚線維腫
,
有茎性
,
泡沫状細胞
Keyword:
benign fibrous histiocytoma
,
組織球腫
,
皮膚線維腫
,
有茎性
,
泡沫状細胞
pp.559-561
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100731
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68歳,男性.左外踝に22×18mm大の角化を伴う有茎性紅褐色結節を認めた.病理組織学的には,角層,表皮の肥厚と表皮突起の不規則な延長を認め,腫瘍細胞は真皮全層にわたり存在していた.腫瘍細胞の主体は組織球様細胞であり,線維芽細胞を混じていた.免疫組織学的検討では,CD34,68,リゾチーム染色は陰性であり,FactorXIIIaは一部の腫瘍細胞に陽性であった.腫瘍下方には多数の泡沫状細胞の集塊からなる部分があり,腫瘍底では均質化した膠原線維束が密に増生していた.この均質化した膠原線維が本腫瘍の下方への進展を妨げ,上方に拡大した結果,有茎性を呈したと考えた.
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