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特集 アレルギー
セフメタゾールナトリウムによるアナフィラキシーショックの1例
Anaphylactic shock due to cefmetazole
山本 麻友香
1
,
鵜飼 佳子
1
,
藤野 能久
2
,
赤澤 彰
3
,
大内 政嗣
3
,
尾﨑 良智
3
,
井上 修平
3
,
藤本 徳毅
4
Mayuka YAMAMOTO
1
,
Yoshiko UKAI
1
,
Yoshihisa FUJINO
2
,
Akira AKAZAWA
3
,
Masatsugu OUCHI
3
,
Yoshitomo OZAKI
3
,
Syuhei INOUE
3
,
Noriki FUJIMOTO
4
1東近江総合医療センター,皮膚科(主任:鵜飼佳子医長)
2同,麻酔科
3同,呼吸器外科
4滋賀医科大学,皮膚科学講座,教授
キーワード:
セフメタゾールナトリウム
,
アナフィラキシーショック
,
皮膚テスト
Keyword:
セフメタゾールナトリウム
,
アナフィラキシーショック
,
皮膚テスト
pp.1395-1398
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005426
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78歳,女性。右上葉肺癌に対して右上葉切除術を施行予定であったが,全身麻酔導入後にアナフィラキシーショックを発症した。原因精査のため皮膚テストを施行した。プリックテストはすべて陰性であったが,皮内テストの結果からセフメタゾールナトリウムによるアナフィラキシーショックと診断した。後日,術中に使用する抗菌薬を変更し安全に再手術を行うことができた。全身麻酔下のアナフィラキシーでは発見が遅れる可能性が高く注意が必要であり,また再手術を行う場合には原因精査が必須になる。プリックテストのみでは原因薬剤の特定に至らないこともあるため,プリックテストが陰性であっても皮内テストを行うことが重要であると考える。

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