Japanese
English
研究
ゼラチン液を用いた尿細胞診塗抹処理の検討―ゼラチン法
Study on sample preparation for urine cytology with gelatin solution-gelatin method
佐々木 政臣
1
,
若狹 研一
1
,
大澤 雅彦
1
,
伊倉 義弘
1
,
安藤 加奈江
1
,
塩見 和彦
1
,
塩田 晃子
1
Masaomi SASAKI
1
,
Kenichi WAKASA
1
,
Masahiko OHSAWA
1
,
Yoshihiro IKURA
1
,
Kanae ANDOU
1
,
Kazuhiko SHIOMI
1
,
Akiko SHIOTA
1
1大阪市立大学医学部付属病院病理部
1Department of pathology, Osaka City University Hospital, Osaka
キーワード:
尿細胞診
,
剥離防止
,
検体処理
,
ゼラチン
,
尿沈渣
Keyword:
尿細胞診
,
剥離防止
,
検体処理
,
ゼラチン
,
尿沈渣
pp.1259-1261
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101372
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尿細胞診剥離防止対策として,沈渣に0.5%のゼラチン液を加え再度遠心後,沈渣をすり合わせ塗抹し半乾き状態にした後,固定液に入れパパニコロウ染色を行った.尿100検体を対象とし,何も入れない直接法とゼラチン法の出現細胞数と染色性の比較検討を行った.対物20倍の視野中細胞数では,0~3個が直接法では41%もあったものがゼラチン法では27%と減少し,細胞数の多い16~21個が直接法で4件,ゼラチン法で8件,22個以上が直接法で8件,ゼラチン法で15件とほぼ倍に増加したことは剥離防止効果が示唆された.細胞の染色性も良好で,ゼラチンによる共染は認めなかった.
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