Japanese
English
特集 蕁麻疹・痒疹
筋弛緩薬アレルギーによる周術期アナフィラキシーショックをきたした1例とその検査法のピットフォール
Perioperative anaphylactic shock due to a muscle relaxant allergy and pitfall of the test
佐藤 志帆
1
,
山口 麻里
1
,
中井 友美
1
,
妹尾 明美
1
,
馬屋原 孝恒
1
,
長尾 洋
2
Shiho SATO
1
,
Mari YAMAGUCHI
1
,
Yumi NAKAI
1
,
Akemi SENOH
1
,
Takatsune UMAYAHARA
1
,
Yoh NAGAO
2
1岡山赤十字病院,皮膚科(主任:馬屋原孝恒部長)
2同,玉野分院,皮膚科
キーワード:
ロクロニウム臭化物
,
スガマデクスナトリウム
,
周術期
,
アレルギー
,
アナフィラキシーショック
Keyword:
ロクロニウム臭化物
,
スガマデクスナトリウム
,
周術期
,
アレルギー
,
アナフィラキシーショック
pp.1467-1470
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003468
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84歳,男性。食道狭窄を伴う食道憩室に対する手術の全身麻酔導入後,血圧低下,全身紅潮,換気不良が出現した。アナフィラキシーショックの診断で手術は中止された。後日,原因薬剤の検索目的の皮内テストでロクロニウム臭化物の陽性が確認され,ロクロニウム臭化物アレルギーが判明した。その後,ロクロニウム臭化物を用いずに再手術が行われ完遂された。周術期アナフィラキシーショックの原因薬剤は筋弛緩薬が多い。原因究明の検査では,その実施時期と検査薬剤の調製法に注意する必要がある。
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