Japanese
English
症例
背部に生じた壊死性筋膜炎の1例
Necrotizing fasciitis on the back
鮫島 甲太
1
,
帆足 俊彦
1
,
刀祢 勇樹
1
,
恩田 茉莉奈
1
,
古谷野 理恵
1
,
鈴木 香織里
1
,
船坂 陽子
1
,
佐伯 秀久
1
Kota SAMEJIMA
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Yuki TONE
1
,
Marina ONDA
1
,
Rie KOYANO
1
,
Kaori SUZUKI
1
,
Yoko FUNASAKA
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学,皮膚科学教室(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
壊死性筋膜炎
,
背部
,
デブリードマン
,
皮膚温存
Keyword:
壊死性筋膜炎
,
背部
,
デブリードマン
,
皮膚温存
pp.645-648
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004562
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49歳,男性。初診2週間前より背部に疼痛を自覚した。受診時背部に強い疼痛と排膿を伴う20cm大の紅色腫瘤があり,LRINECスコア10点であった。試験切開にてfinger test陽性であり,壊死性筋膜炎の診断で全身麻酔下にてデブリードマンを行った。術後は抗菌薬を継続し開放創のまま連日創部洗浄を行い創部は自然に閉鎖し,特に術後の後遺症もなく退院となった。壊死性筋膜炎の発生部位として背部は比較的まれである。自験例では,表面皮膚はあえて除去せず残しておくことで,そのまま自然閉創を目指すことができた。
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