Japanese
English
症例
下腿の結節より慢性骨髄性白血病の急性転化の診断に至った1例
Chronic Myeloid Leukemia in Blast Crisis Diagnosed by Cutaneous Nodules on the Lower Legs
宮野 薫
1
,
松本 幸男
1
,
白土 麻澄
1
,
村上 富美子
1
,
門野 岳史
2
,
佐野 文明
3
Kaoru MIYANO
1
,
Yukio MATSUMOTO
1
,
Masumi SHIRATSUCHI
1
,
Fumiko MURAKAMI
1
,
Takafumi KADONO
2
,
Fumiaki SANO
3
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院,皮膚科(主任:村上富美子部長)
2聖マリアンナ医科大学,皮膚科学教室,教授
3聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院,血液内科
キーワード:
慢性骨髄性白血病
,
急性転化
,
皮膚浸潤
,
髄外浸潤
Keyword:
慢性骨髄性白血病
,
急性転化
,
皮膚浸潤
,
髄外浸潤
pp.1895-1898
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001689
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63歳,男性。1991年に慢性骨髄性白血病と診断され,以後同種骨髄移植や同種末梢血幹細胞移植,分子標的薬での治療にて完全寛解を得られていた。2017年に下腿に結節が出現したため,皮膚生検を施行したところ,染色体検査にてBCR-ABL融合遺伝子を認めた。骨髄生検も施行されたが遺伝子変異は検出されず,皮膚結節より急性転化の診断に至った。その後,チロシンキナーゼ阻害薬による治療にて皮膚結節は消失した。比較的まれではあるが,髄外病変が先行し急性転化の診断に至ることもあるため,迅速な治療計画を立てるうえで,皮膚生検など積極的な関わりが求められる。
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