Japanese
English
症例
顔面に生じた皮膚限局性結節性アミロイドーシスの1例
Localized Cutaneous Nodular Amyloidosis on the Face
仲 沙耶香
1
,
福屋 泰子
1
,
石黒 直子
1
Sayaka NAKA
1
,
Yasuko FUKUYA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
1東京女子医科大学,皮膚科学教室(主任:石黒直子教授)
キーワード:
皮膚限局性結節性アミロイドーシス
,
顔面
,
形質細胞
,
ALアミロイドーシス
Keyword:
皮膚限局性結節性アミロイドーシス
,
顔面
,
形質細胞
,
ALアミロイドーシス
pp.1883-1886
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001686
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77歳,男性。左頰に硬い紅褐色局面を認めた。生検像では,真皮全層にびまん性に好酸性無構造物質があり,congo red染色で橙赤色に染まり,過マンガン酸カリウム処理に抵抗性で,抗AL(λ)抗体で陽性に染色された。真皮中層の膠原線維間に多数の形質細胞の浸潤を認め,同様に抗AL(λ)抗体で陽性であったことから,アミロイド産生への関与を推察した。電子顕微鏡所見では好酸性無構造物質の沈着部位にアミロイド細線維を確認した。血清グロブリンの異常や他臓器病変はなく,皮膚限局性結節性アミロイドーシスと診断した。報告例を総括すると,診断時に免疫グロブリンの異常がなければ,本症から全身性アミロイドーシスへの移行は基本的にはないと考えた。
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