Japanese
English
特集 肉芽腫症
1型糖尿病患児に発症した環状肉芽腫の1例
A Pediatric Case of Granuloma Annulare with Type 1 Diabetes Mellitus
岡村 直之
1
,
水谷 陽子
1
,
守屋 智枝
1
,
加納 宏行
1
,
小林 一博
2
,
宮崎 龍彦
2
,
清島 真理子
1
Naoyuki OKAMURA
1
,
Yoko MIZUTANI
1
,
Chie MORIYA
1
,
Hiroyuki KANOH
1
,
Kazuhiro KOBAYASHI
2
,
Tatsuhiko MIYAZAKI
2
,
Mariko SEISHIMA
1
1岐阜大学,皮膚科(主任:清島真理子教授)
2同,病理部
キーワード:
環状肉芽腫
,
1型糖尿病
,
小児
Keyword:
環状肉芽腫
,
1型糖尿病
,
小児
pp.1621-1624
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001621
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6歳,男児。4歳時より1型糖尿病に対して当院小児科でインスリン治療中である。5カ月前より右足外側に赤褐色の丘疹がみられ,次第に遠心性に拡大した。初診時,右足外側に19×14mm大の浸潤を触れる暗赤色調の紅色局面があり,辺縁に5×5mm,高さ2mmの弾性軟の結節がみられた。超音波検査で真皮内に,形状不整で境界不明瞭,内部エコーが不均一なモザイクエコー状の腫瘤性病変がみられた。病理像から環状肉芽腫(GA)と診断した。GAの典型的エコー像とは異なっており,今後病理像との関連を多数例で検討したい。1型糖尿病患児でのGA発症例の報告は少なく,まれと考え報告した。
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