Japanese
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症例報告
トラニラスト内服が奏効した汎発性環状肉芽腫
A case of generalized granuloma annulare successfully treated with tranilast
筒井 清広
1
,
折戸 秀光
1
,
山崎 真孝
2
Kiyohiro TSUTSUI
1
,
Hidemitu ORITO
1
,
Masataka YAMAZAKI
2
1石川県立中央病院皮膚科
2山崎皮膚科医院
1Division of Dermatology,Ishikawa Prefectural Central Hospital
2Yamazaki Dermatology Clinic
キーワード:
汎発性環状肉芽腫
,
トラニラスト
Keyword:
汎発性環状肉芽腫
,
トラニラスト
pp.240-242
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100434
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84歳,女性.2年前から四肢,体幹に強い痒みのある米粒大までの紅色丘疹が多数あり.初診時,両上肢,両下肢,後頚部,体幹全面に,無数の粟粒大から米粒大の紅色丘疹が,孤立性あるいは集簇性に認められた.個疹は硬い丘疹で,いくつかの丘疹が環状に配列し,陥凹性局面を形成していた.生検標本は環状肉芽腫の定型像.耐糖能異常および肝機能異常はみられなかった.トラニラストを常用量(300mg/1日,分3)で内服開始した.2週後に痒みがほとんど軽快し,7週後に皮疹はわずかな潮紅を残してほぼ消退した.膀胱炎症状出現のためトラニラスト内服を中止したが,中止1年後に再発はみられなかった.
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