Japanese
English
症例
Histiocytoid Sweet Syndromeの1例
Histiocytoid Sweet Syndrome
鎗山 あずさ
1
,
山本 有紀
1
,
藤本 正数
2
,
村田 晋一
2
,
神人 正寿
1
Azusa YARIYAMA
1
,
Yuki YAMAMOTO
1
,
Masakazu FUJIMOTO
2
,
Shinichi MURATA
2
,
Masatoshi JINNIN
1
1和歌山県立医科大学,皮膚科学教室(主任:神人正寿教授)
2同,人体病理学教室
キーワード:
histiocytoid Sweet syndrome
,
水疱
Keyword:
histiocytoid Sweet syndrome
,
水疱
pp.1529-1532
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001590
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60歳代,女性。約1週間前より発熱と倦怠感があり,両前腕,両膝および後頸部に紅斑が出現した。その後,皮疹は四肢全体に拡大し,水疱形成を伴ったため,精査加療目的で当科を紹介受診した。経過・臨床像からSweet病を疑い,大腿の小水疱より皮膚生検を施行した。表皮はやや肥厚し,真皮浅層には浮腫がみられた。好中球浸潤は乏しく,組織球様細胞の稠密な浸潤を認めた。組織球様細胞はMPOやCD68による免疫染色が陽性であり,自験例をhistiocytoid Sweet syndromeと診断した。水疱形成を伴ったhistiocytoid Sweet syndromeは比較的まれであり,真皮の著明な浮腫により水疱を呈したのではないかと考えられる。臨床的にSweet病を疑うが病理で好中球がはっきりしない場合,免疫染色を行うべきである。
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