Japanese
English
症例
大腸癌を伴い,水疱性類天疱瘡を合併した丘疹紅皮症(太藤)の1例
Papuloerythroderma of Ofuji Accompanied by Bullous Pemphigoid and Colon Cancer
堀口 葉子
1
,
吉田 亜希
1
,
岸 晶子
1
,
大原 國章
2
,
林 伸和
1
Yoko HORIGUCHI
1
,
Aki YOSHIDA
1
,
Akiko KISHI
1
,
Kuniaki OHARA
2
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
2赤坂虎の門クリニック,皮膚科
キーワード:
丘疹紅皮症(太藤)
,
水疱性類天疱瘡
,
大腸癌
,
合併
Keyword:
丘疹紅皮症(太藤)
,
水疱性類天疱瘡
,
大腸癌
,
合併
pp.1533-1536
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001591
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82歳,男性。1年半前に背部から出現した,瘙痒を伴う難治な全身の紅斑を主訴に来院した。初診時,略全身に敷石状に紅色丘疹が集簇するびまん性の紅斑を認めた。Deck chair signを示し,痒みを伴っていた。また,掌蹠を含む四肢末端には緊満性水疱が散在し,病理組織学的に好酸球浸潤を伴う表皮下水疱で,蛍光抗体直接法で表皮基底層にIgG,C3が線状に沈着していた。血清中抗BP180抗体は陽性であった。精査で大腸癌(Stage I)が見つかり,内視鏡的切除を行うも水疱の新生が続き,ステロイド内服で軽快した。水疱性類天疱瘡と丘疹紅皮症(太藤)は,いずれも悪性腫瘍を伴うことがあり,好酸球の関与があるが,2つの疾患の合併はまれである。
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