Japanese
English
臨床研究
帯状疱疹急性期痛に対してアセトアミノフェン1800mg/日を適宜併用し非ステロイド性抗炎症薬の頓服で加療した症例の臨床的検討
Clinical Study of Patients with Herpes Zoster Treated for Their Acute Pain with Non-steroidal Anti-inflammatory Drugs as Needed, with or without Acetaminophen 1800 mg/Day Depending on the Degree of Pain
三井田 博
1
,
有波 浩
2
,
結城 大介
2
,
斎藤 勇輝
2
Hiroshi MIIDA
1
,
Hiroshi ARINAMI
2
,
Daisuke YUKI
2
,
Yuki SAITOU
2
1新潟県立新発田病院,皮膚科,部長
2新潟大学大学院医歯学総合研究科,皮膚科学分野(主任:阿部理一郎教授)
キーワード:
帯状疱疹急性期痛
,
アセトアミノフェン
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
疼痛マネジメント
Keyword:
帯状疱疹急性期痛
,
アセトアミノフェン
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
疼痛マネジメント
pp.1359-1364
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001534
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
当科では帯状疱疹急性期痛に対しては抗ウイルス薬に加えて,アセトアミノフェン1800mg/日を適宜併用したうえで,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の頓服で治療している。今回119例を集計し,後ろ向きに臨床的検討を行った。NSAIDsの頓服率は31.1%であり,平均頓服回数は3.1回であった。アセトアミノフェン1800mg/日を併用することでNSAIDsの使用を抑制できる可能性がある。急性期以降も疼痛のマネジメントを要した患者は「60歳以上」,「NSAIDs頓服歴あり」,「バラシクロビルで治療」のそれぞれの群で有意に高く,これらの患者に対してはより慎重に経過観察するべきと思われた。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.