Japanese
English
症例報告
筋周皮腫の2例
Two cases of myopericytoma
石﨑 真由
1
,
内山 明彦
1
,
齋藤 晋太郎
1
,
藤原 千紗子
1
,
栗山 裕子
1
,
遠藤 雪恵
1
,
渋沢 弥生
1
,
安田 正人
1
,
茂木 精一郎
1
Mayu ISHIZAKI
1
,
Akihiko UCHIYAMA
1
,
Shintaro SAITO
1
,
Chisako FUJIWARA
1
,
Yuko KURIYAMA
1
,
Yukie ENDO
1
,
Yayoi SHIBUSAWA
1
,
Masahito YASUDA
1
,
Sei-ichiro MOTEGI
1
1群馬大学医学部附属病院皮膚科
1Department of Dermatology, Gunma University Hospital, Maebashi, Japan
キーワード:
筋周皮腫
,
良性軟部腫瘍
Keyword:
筋周皮腫
,
良性軟部腫瘍
pp.393-399
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207317
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要約 症例1:43歳,男性.約10年前に右膝内側にしこりが出現し,徐々に増大した.初診時,右膝関節内側に約1 cm大,弾性軟の皮下結節あり.自発痛や圧痛なし.脂肪腫を疑い,局所麻酔下に切除した.症例2:83歳,女性.約15年前に右第1指に米粒大の結節が出現し,徐々に増大した.初診時,右第1指後爪郭部に24×18 mmの弾性軟の暗褐色の腫瘤あり.自発痛や圧痛なし.海綿状血管腫を疑い局所麻酔下に切除した.いずれも病理組織学的に血管周囲に異型に乏しい核と好酸性の細胞質をもつ紡錘形腫瘍細胞が多層性に同心円状に増殖し,血管周皮腫様配列がみられた.免疫組織学的に腫瘍細胞はαSMA陽性,H-カルデスモン陽性,デスミンは一部に陽性,CD34陰性であり,筋周皮腫と診断した.筋周皮腫には疼痛を伴わない例や血管腫様を呈する例もあり,病理組織学的検索が重要である.
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