Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
巨大腫瘤を形成した脱分化型脂肪肉腫の1例
Dedifferentiated Liposarcoma Forming a Giant Tumor
山本 晋也
1,2
,
波部 幸司
1
,
後藤 啓元
1
,
近藤 誠
1
,
山中 恵一
1
,
奈良 佳治
3
Shinya YAMAMOTO
1,2
,
Koji HABE
1
,
Hiroyuki GOTO
1
,
Makoto KONDO
1
,
Keiichi YAMANAKA
1
,
Yoshiharu NARA
3
1三重大学,皮膚科(主任:山中恵一教授)
2市立四日市病院,皮膚科
3同,病理診断科
キーワード:
脱分化型脂肪肉腫
,
巨大腫瘤
,
CDK4
,
MDM2
Keyword:
脱分化型脂肪肉腫
,
巨大腫瘤
,
CDK4
,
MDM2
pp.1215-1218
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001484
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50歳代,女性。左腰部皮下腫瘤を主訴に近医整形外科を受診した。悪性軟部腫瘍を疑われ治療を提案されるも希望せず無治療で経過した。3年半後に左腰部巨大腫瘤と食欲不振を主訴に当科を受診した。生検で紡錘形細胞肉腫の所見を認めたが確定診断には至らなかった。積極的治療は希望されず,緩和治療を行った。剖検を行い,腫瘍重量約7350gの巨大腫瘤内部にわずかに認めた脂肪成分の部位の組織を検討した。脂肪組織内に密な細胞浸潤と脂肪芽細胞を認めた。免疫染色でCDK4,MDM2が陽性であり脱分化型脂肪肉腫と診断した。診断には脂肪肉腫に特異的なマーカーであるCDK4,MDM2が有用であった。
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