Japanese
English
症例報告
ヘパリン類似物質およびラノリンによる接触皮膚炎の1例
A case of contact dermatitis due to heparinoid and lanolin
角田 孝彦
1
,
渡邉 昌彦
1
,
水芦 政人
1
,
門馬 節子
2
Takahiko TSUNODA
1
,
Masahiko WATANABE
1
,
Masato MIZUASHI
1
,
Setsuko MONMA
2
1山形市立病院済生館皮膚科
2もんま内科皮ふ科医院
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan
2Monma Internal Medicine and Dermatology Clinic
キーワード:
ヘパリン類似物質
,
ラノリン
,
接触皮膚炎
Keyword:
ヘパリン類似物質
,
ラノリン
,
接触皮膚炎
pp.925-927
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903729
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22歳,女性.低温熱傷の植皮後,左大腿の採皮部にヒルドイドソフトによる接触皮膚炎,左下腿にエキザルベによる接触皮膚炎を生じた.パッチテストでヒルドイドソフトに含まれるヘパリン類似物質とエキザルベに含まれるラノリンが陽性であった.ラノリンを含むパッチテストで口唇にも反応がみられた.その後,外国製の化粧品が合わなくなったが,日本製に代えてよくなった.これまでヘパリン類似物質による接触皮膚炎の報告は少ないが,注意が必要である.
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