Japanese
English
症例
吃逆を契機に帯状疱疹性髄膜脳炎の診断に至った1例
Herpetic Menigoencephalitis with Hiccups as an Initial Symptom
後藤 祐介
1
,
周 円
1
,
松山 かなこ
1
,
加納 宏行
1
,
柴田 英朋
2
,
清島 真理子
1
Yusuke GOTO
1
,
En SHU
1
,
Kanako MATSUYAMA
1
,
Hiroyuki KANOH
1
,
Hidetomo SHIBATA
2
,
Mariko SEISHIMA
1
1岐阜大学,皮膚科(主任:清島真理子教授)
2同,神経内科
キーワード:
吃逆
,
帯状疱疹
,
髄膜脳炎
Keyword:
吃逆
,
帯状疱疹
,
髄膜脳炎
pp.563-566
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001324
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82歳,男性。7日前から右前頭部の疼痛,2日前から吃逆があり,1日前に右耳介から頰部に皮疹が出現した。初診時,同部位には水疱,痂皮を伴う紅斑があり,また体幹,前額に紅暈を伴う小水疱が多発し,吃逆が続いていた。明らかな髄膜刺激症状はなかったが,吃逆,意識レベルのごく軽度の低下,髄液所見から帯状疱疹および汎発化に伴う髄膜脳炎と診断した。抗ウイルス薬およびステロイドパルス療法で加療し,後遺症なく治癒した。吃逆を契機に診断に至った帯状疱疹性髄膜脳炎はまれではあるが,吃逆を伴う場合は髄膜脳炎を念頭に置く必要があると考えた。
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