Japanese
English
症例
トキソプラズマ性リンパ節炎の1例
Toxoplasmic Lymphadenopathy
杉原 夏子
1
,
早川 奈見
1
,
中馬 久美子
1
,
小暮 麻子
1
,
桒野 嘉弘
1
Natsuko SUGIHARA
1
,
Nami HAYAKAWA
1
,
Kumiko CHUMAN
1
,
Asako KOGURE
1
,
Yoshihiro KUWANO
1
1公立昭和病院,皮膚科(主任:桒野嘉弘部長)
キーワード:
トキソプラズマ
,
リンパ節腫脹
Keyword:
トキソプラズマ
,
リンパ節腫脹
pp.567-570
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001325
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26歳,女性。3週間前に左背部の1.5cm大,境界明瞭,可動性良好,弾性やや硬の皮下結節を自覚した。病理組織学的所見では,類上皮細胞の小集簇,単球様B細胞の増殖巣がみられた。トキソプラズマIgM抗体とIgG抗体はともに上昇しており,トキソプラズマ性リンパ節炎と診断した。リンパ節腫脹以外の症状はなく,内服治療は行わず経過観察とした。本邦の成人トキソプラズマ抗体保有率は減少傾向ではあるものの,まだ10%程度ある。皮下結節を主訴に受診する症例もあり,皮膚科医が熟知しておくべき疾患のひとつと考える。
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