Japanese
English
特集 細菌・抗酸菌感染症
趾間感染症の3例
Three Cases of Toe Web Infection
岡部 杏慈
1
,
東 直行
1
,
佐伯 秀久
2
Kyochika OKABE
1
,
Naoyuki HIGASHI
1
,
Hidehisa SAEKI
2
1日本医科大学多摩永山病院,皮膚科(主任:東 直行部長・准教授)
2日本医科大学付属病院,皮膚科,教授
キーワード:
趾間感染症
,
toe web infection
,
hyperkeratotic rim
,
デブリードマン
,
酢酸浴
Keyword:
趾間感染症
,
toe web infection
,
hyperkeratotic rim
,
デブリードマン
,
酢酸浴
pp.306-310
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001249
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当科で経験した緑膿菌による趾間感染症の3例を報告した。いずれも糖尿病合併のない男性で,治療反応性は個人差があった。潰瘍と正常部との境界が白色に浸軟,角化した辺縁で縁取られる “hyperkeratotic rim” を特徴とする臨床像が共通しており,酢酸浴や壊死組織のデブリードマンは効果があった。本疾患のリスクファクターとして,趾間の密着,反復する足白癬,抗真菌薬の長期外用,ステロイド外用,安全靴や革靴を履く生活習慣などがあげられる。本邦での報告は少ないが治療に難渋することも多いため,認知度を高め,早期診断,治療と再発予防のための生活指導を行う必要がある。
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