Japanese
English
症例
高齢男性のToe Web Infectionの2例
Two cases of toe web infection in elderly men
小笹 静佳
1
,
岩本 雄太郎
1
,
渡邊 京子
1
Shizuka OZASA
1
,
Yutaro IWAMOTO
1
,
Kyoko WATANABE
1
1湘南藤沢徳洲会病院,皮膚科(主任:渡邊京子部長)
キーワード:
緑膿菌
,
趾間感染症
Keyword:
緑膿菌
,
趾間感染症
pp.1289-1292
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003396
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症例1:83歳,男性。長年の革靴の着用歴,足白癬があった。左趾間に潰瘍,滲出液が出現し,遷延した。症例2:84歳,男性。視力障害,両側足趾の拘縮変形があった。4年前から両趾間の潰瘍や感染を繰り返していた。2例とも創部培養より緑膿菌を検出し,潰瘍の辺縁が浸軟した角質で縁取られる特徴的な臨床所見より,toe web infectionと診断した。ともにピペラシリンナトリウム3g/日点滴で難治であり,メロペネム水和物に変更後,潰瘍は速やかに上皮化傾向を認めた。高齢で趾間の自己洗浄が不十分であったことが症状の再発や遷延につながったと考えられた。再発予防のため足の清潔保持,多湿を避けること,足白癬の合併など疾病素因の治療が重要であると考えられた。
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