雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Volume 61, Issue 13 （December 2019）

皮膚科の臨床 61巻13号（2019年12月発行）

Japanese English

症例

Toe Web Infectionの2例 Two Cases of Toe Web Infection 岡本修 ¹ , 伊藤宏太郎 ² , 甲斐宜貴 ³ , 梅木真由子 ³ , 進来塁 ⁴ , 宗元碩哲 ⁴ , 河野昭彦 ⁵ , 橋本裕之 ⁴ Osamu OKAMOTO ¹ , Kotaro ITO ² , Yoshitaka KAI ³ , Mayuko UMEKI ³ , Rui SUZUKI ⁴ , Sekinori MUNEMOTO ⁴ , Akihiko KOHNO ⁵ , Hiroyuki HASHIMOTO ⁴ ¹大分市医師会立アルメイダ病院，皮膚科 ²伊藤皮膚科，杵築市 ³独立行政法人国立病院機構別府医療センター，皮膚科 ⁴大分市医師会立アルメイダ病院，形成外科 ⁵コウノ皮膚科医院，大分市キーワード： toe web infection , 趾間感染 , 緑膿菌 , 足白癬 , 接触皮膚炎 Keyword: toe web infection , 趾間感染 , 緑膿菌 , 足白癬 , 接触皮膚炎 pp.2011-2015

発行日 2019年12月1日 Published Date 2019/12/1

DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001725

PDF(681KB)

有料閲覧

Abstract 文献概要
1ページ目 Look Inside
参考文献 Reference

症例1：60歳，男性。左足趾間に有痛性皮疹と滲出液が出現し，toe web infectionと診断した。緑膿菌を検出し，抗生剤点滴で軽快した。その後対側の足趾に皮疹が再燃し，同様に治療し軽快した。症例2：47歳，男性。接触皮膚炎を契機に右足趾間に有痛性のびらん，滲出液が出現し，toe web infectionと診断した。緑膿菌を検出し，抗生剤点滴で皮疹は一旦軽快したが，その後再燃した。再度抗生剤で加療し軽快した。Toe web infectionでは，趾間の常在菌の一部を占める程度の緑膿菌が菌交代現象により主要な起炎菌となるという特徴がある。さらにtoe web infectionには接触皮膚炎や足白癬と合併しやすいという特徴もあるが，緑膿菌感染に対する治療を優先させるのが効果的と考えた。