Japanese
English
症例
アダパレンゲルが奏効した融合性細網状乳頭腫症
Confluent and Reticulated Papillomatosis Successfully Treated with Adapalene Gel
岩間 英明
1
,
芳賀 貴裕
1
Eimei IWAMA
1
,
Takahiro HAGA
1
1気仙沼市立病院,皮膚科(主任:芳賀貴裕科長)
キーワード:
融合性細網状乳頭腫症
,
治療
,
外用薬
,
アダパレンゲル
Keyword:
融合性細網状乳頭腫症
,
治療
,
外用薬
,
アダパレンゲル
pp.245-248
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001219
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12歳,女性。体幹の淡褐色斑を主訴に当科を受診した。淡褐色斑の表面は軽度過角化を伴う疣贅状で,上胸部ではびまん性に,腹部・背部・腰部では網状を呈していた。病理組織学的に,過角化があり表皮はわずかに肥厚し,乳頭腫状であった。基底層にメラニンの増生を認め,真皮浅層の血管周囲性に単核炎症細胞が浸潤していた。融合性細網状乳頭腫症と診断し,アダパレンゲル,10%サリチル酸ワセリン,ヘパリン類似物質の外用薬を塗り分けて治療効果を比較したところ,アダパレンゲルがもっとも有効であった。病変全体を同外用薬で治療したところ,皮疹は著明に改善した。同外用薬を治療の選択肢として検討してもよいのではないかと考えた。
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