Japanese
English
症例
Sister Mary Joseph’s Noduleにより発見された卵巣癌の1例
Sister Mary Joseph’s nodule as an initial presentation of ovarian cancer
原田 侑弥
1
,
渡邊 恒輔
1
,
髙橋 美咲
1
,
新山 史朗
1
,
大原関 利章
2
,
福田 英嗣
1
Yuya HARADA
1
,
Kousuke WATANABE
1
,
Misaki TAKAHASHI
1
,
Shiro NIIYAMA
1
,
Toshiaki OHARASEKI
2
,
Hidetsugu FUKUDA
1
1東邦大学医療センター大橋病院,皮膚科(主任:福田英嗣診療部長)
2同,病理診断科
キーワード:
Sister Mary Joseph’s nodule
,
卵巣癌
,
臍転移
,
内臓悪性腫瘍
Keyword:
Sister Mary Joseph’s nodule
,
卵巣癌
,
臍転移
,
内臓悪性腫瘍
pp.377-381
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002447
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
76歳,女性。半年前より臍部に結節を自覚し,発赤や疼痛が出現したため当科を受診した。初診時,臍部にびらんを伴う可動性不良な弾性硬の結節を認めた。ダーモスコピー所見では,白色領域や樹枝状ないし点状血管がみられた。病理組織学的所見は,真皮全層に無秩序に配列する異型細胞からなる管腔構造を認め,CK7,ER,WT1は陽性で,CK20は陰性であった。全身精査より卵巣癌を原発巣としたSister Mary Joseph’s noduleと診断した。一般的に,Sister Mary Joseph’s noduleの予後は不良であるが,原発巣が卵巣癌の場合は他の原疾患と比較し,やや予後が良い可能性が示唆された。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.