巻頭言
皮膚科診療の現在と未来
-―若手医師の視点と発想は新たな医療の創出に必要である―
中村 泰大
1
Yasuhiro NAKAMURA
1
1埼玉医科大学国際医療センター皮膚腫瘍科・皮膚科,教授
pp.7-8
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001146
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筆者が皮膚科学の門を叩いてからすでに21年が経過した。この21年間で皮膚疾患の診断・治療は目覚ましく進歩・発展し,入門当時は今日のような時代が来るとは想像しなかったことも多い。例をあげると乾癬の治療では,抗IL-17抗体の登場により自己注射にて劇的に症状を改善・維持できるようになった。メラノーマの治療では,これまでほぼ全滅といってよかった進行期症例に対して,免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬の登場により,ある一定の確率で長期寛解例も経験するようになった。
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