Japanese
English
症例
背部に生じた限局性リンパ管腫の1例
Lymphangioma Circumscriptum on the Back
安田 葉月
1
,
渡邊 恒輔
1
,
髙橋 美咲
1
,
福田 英嗣
1
Hazuki YASUDA
1
,
Kosuke WATANABE
1
,
Misaki TAKAHASHI
1
,
Hidetsugu FUKUDA
1
1東邦大学医療センター大橋病院,皮膚科(主任:福田英嗣准教授)
キーワード:
限局性リンパ管腫
,
ダーモスコピー
,
赤血球
,
第Ⅷ因子
,
D2-40
Keyword:
限局性リンパ管腫
,
ダーモスコピー
,
赤血球
,
第Ⅷ因子
,
D2-40
pp.2049-2052
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001129
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13歳,男児。3年前より背部の丘疹を自覚し,徐々に丘疹が増数したため当科を受診した。背部中央に2mm大までの赤色丘疹と常色丘疹が多発していた。ダーモスコピーでは,赤色丘疹部では赤色小湖の集簇がみられ,常色丘疹部では白色調の水疱様の外観を呈していた。病理組織学的所見では,真皮上層に一層の薄い内皮細胞で構成される管腔構造があり,一部では内腔に赤血球が認められた。免疫組織学的染色で真皮上層の管腔構造を構成する内皮細胞はD2-40陽性であった。限局性リンパ管腫と診断し,無治療で経過観察したところ,1カ月後に赤色丘疹は常色丘疹へと色調が変化していた。このような色調の変化を限局性リンパ管腫の特徴と考えた。
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