Japanese
English
特集 肉芽腫症
蜂窩織炎との鑑別を要したTattoo Granulomaの1例
Tattoo Granuloma Requiring Differentiation from Phlegmon
橋本 奈々
1
,
原田 侑弥
1
,
渡邊 恒輔
1
,
高橋 美咲
1
,
新山 史朗
1
,
横内 幸
2
,
福田 英嗣
1
Nana HASHIMOTO
1
,
Yuya HARADA
1
,
Kosuke WATANABE
1
,
Misaki TAKAHASHI
1
,
Shiro NIIYAMA
1
,
Yuki YOKOUCHI
2
,
Hidetsugu FUKUDA
1
1東邦大学医療センター大橋病院,皮膚科(主任:福田英嗣准教授)
2同,病院病理
キーワード:
刺青
,
tattoo granuloma
,
tattoo sarcoidosis
,
サルコイド反応
,
アクネ菌
Keyword:
刺青
,
tattoo granuloma
,
tattoo sarcoidosis
,
サルコイド反応
,
アクネ菌
pp.1637-1641
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001625
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30歳,男性。10年前に施術した両上腕の刺青部周囲の発赤,腫脹と発熱が出現し当科を受診した。蜂窩織炎の診断でレボフロキサシン(クラビット®)を処方し症状は改善したが,その2週間後に発熱と両上腕,右肩,前胸部の刺青部に隆起と周囲の発赤が出現したため精査加療目的で当科に入院した。病理組織学的には,真皮内に黒色色素顆粒が散在し,類上皮細胞肉芽腫像があり,tattoo granulomaと診断した。近年,肉芽腫性病変の発症要因の一つとしてアクネ菌が指摘されている。自験例は,皮疹が痤瘡の好発部位や多数回刺青針を刺入している黒色調の強い部位に一致していることから,tattoo granulomaとアクネ菌の関連が示唆された。
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