Japanese
English
症例
Superficial Acral Fibromyxomaの1例
Superficial Acral Fibromyxoma
天日 桃子
1
,
高坂 美帆
1
,
小暮 麻子
1
,
久木野 竜一
1
,
出月 健夫
1
,
五十嵐 敦之
1
Momoko TENNICHI
1
,
Miho TAKASAKA
1
,
Asako KOGURE
1
,
Ryuichi KUKINO
1
,
Takeo IDEZUKI
1
,
Atsuyuki IGARASHI
1
1NTT東日本関東病院,皮膚科(主任:五十嵐敦之部長)
キーワード:
superficial acral fibromyxoma
,
爪
,
軟部腫瘍
Keyword:
superficial acral fibromyxoma
,
爪
,
軟部腫瘍
pp.2041-2044
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001127
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10歳,女児。11カ月前から左第1趾,側爪郭に小結節が出現し,徐々に爪甲を圧排して増大した。爪下外骨腫を疑ったがX線画像で骨成分なく,末節骨上で可及的に切除した。病理組織学的所見で真皮内に表皮と連続なく被膜を有さない腫瘍がみられ,線維芽細胞,膠原線維の増生を伴った粘液様間質内に紡錘形の腫瘍細胞が散在していた。免疫染色ではvimentinに陽性で,腫瘍間質にはムチンの沈着を認めた。以上よりsuperficial acral fibromyxomaと診断した。本症は成人の指趾,特に爪周囲や爪下に好発するまれな腫瘍である。境界不明瞭で再発することがあり,指趾に発生した腫瘍の鑑別として考慮すべきである。
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