Japanese
English
症例
指背に生じた色素性有棘細胞癌の1例
Pigmented Squamous Cell Carcinoma on the Dorsal Surface of the Middle Finger
田代 綾香
1
,
武藤 潤
1
,
岩下 宣彦
1
,
柳下 武士
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
渡辺 大輔
1
,
佐藤 啓
2
,
清水 晶
3
Ayaka TASHIRO
1
,
Jun MUTO
1
,
Nobuhiko IWASHITA
1
,
Takeshi YANAGISHITA
1
,
Yuichiro OHSHIMA
1
,
Daisuke WATANABE
1
,
Akira SATO
2
,
Akira SHIMIZU
3
1愛知医科大学,皮膚科学教室(主任:渡辺大輔教授)
2同,病理診断科
3群馬大学大学院医学系研究科,皮膚科学
キーワード:
色素性有棘細胞癌
,
色素伝達障害性メラノサイト
,
pigment blockade melanocyte
Keyword:
色素性有棘細胞癌
,
色素伝達障害性メラノサイト
,
pigment blockade melanocyte
pp.2037-2040
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001126
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
69歳,男性。数カ月前から右中指背面に潰瘍を伴う15mm大の黒色結節があった。5mm離して,伸筋腱上で切除術を施行した。病理組織学的に角化傾向を示す異型細胞が真皮内で充実性に増殖し,浸潤する異型細胞間に樹枝状のメラノサイトと色素伝達障害性メラノサイトがみられた。以上より自験例を色素性有棘細胞癌と診断した。切除断端は陰性で,術後1年経過したが再燃は認めていない。手指に生じた色素性有棘細胞癌はこれまで報告がなく,まれと考えられた。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.