Japanese
English
症例報告
陰茎に生じた色素性有棘細胞癌の1例
A case of pigmented squamous cell carcinoma on the shaft of penis
渡邊 愛子
1
,
園山 悦子
1
,
猿喰 浩子
1
Aiko WATANABE
1
,
Etsuko SONOYAMA
1
,
Hiroko SARUBAN
1
1東大阪市立総合病院皮膚科
1Division of Dermatology, Higashiosaka City General Hospital, Higashiosaka, Japan
キーワード:
色素性有棘細胞癌
,
陰茎
,
共生メラノサイト
,
pigment blockade melanocyte
Keyword:
色素性有棘細胞癌
,
陰茎
,
共生メラノサイト
,
pigment blockade melanocyte
pp.303-306
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204374
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要約 46歳,男性,陰茎部中央に潰瘍を伴う黒色斑あり.ダーモスコピーではびまん性の青灰色領域と樹枝状血管を認め,基底細胞癌と疑診した.病理組織像では表皮直下から真皮内に胞巣状に浸潤性増殖が認められ,胞巣辺縁では好塩基性の細胞が配列し,胞巣中心では角化する傾向がみられ,核分裂像,核濃縮像など核異型を伴う細胞の増生を認めた.真皮浅層では間質にメラノファージを認めた.またS100蛋白染色でpigment blockade melanocyteを認めた.これらの所見より自験例を陰茎部に生じた色素性有棘細胞癌と診断した.自験例の臨床像,ダーモスコピー像は基底細胞癌と鑑別が困難であった.
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