Japanese
English
治療
防已黄耆湯と抑肝散内服が奏効した原発性手掌多汗症の5例
Five Cases of Primary Palmer Hyperhidrosis Successfully Treated with Boiougito and Yokukansan
大嶋 雄一郎
1
,
竹尾 友宏
1
,
柳下 武士
1
,
渡辺 大輔
1
Yuichiro OHSHIMA
1
,
Tomohiro TAKEO
1
,
Takeshi YANAGISHITA
1
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科(主任:渡辺大輔教授)
キーワード:
手掌多汗症
,
抑肝散
,
防已黄耆湯
,
漢方薬
,
小児
Keyword:
手掌多汗症
,
抑肝散
,
防已黄耆湯
,
漢方薬
,
小児
pp.1993-1997
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001114
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塩化アルミニウム外用療法などで効果不十分な手掌多汗症に対して,防已黄耆湯と抑肝散内服が奏効した5例を経験した。防已黄耆湯に含まれる防已,蒼朮は湿を取り除く生薬であり,黄耆も気虚を補い皮膚表面の水をさばき,湿を取り除く作用があるため多汗症治療によく使用される。抑肝散に含まれる当帰,釣藤鈎,川芎,蒼朮,茯苓,柴胡には鎮静作用,柴胡,甘草,茯苓にはストレス反応を制御する作用があり,防已黄耆湯に抑肝散を加えたことで精神的ストレスが緩和され,手掌の発汗抑制につながった可能性が示唆される。
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