再評価後の漢方治療入門―もう一度随証治療・18(完)
五苓散と防已黄耆湯(その2)
坂口 佳司
1
1坂口循環器科内科医院
pp.569-572
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903019
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水毒(水滞)の治療薬として,前稿で五苓散(水滞・全身型,虚実間証)を取り上げた.水滞は,寺沢によれば全身型(五苓散など),皮膚・関節型(越脾加朮湯,防已黄耆湯など),胸内型(木防已湯,小青竜湯など),心下型(茯苓飲,半夏白朮天麻湯,人参湯など)に分類され,それぞれ治療に用いる処方が異なっている.本稿では,前回の五苓散に引き続き,防已黄耆湯を取り上げ,とくに変形性膝関節症に対しての使用について解説をしていくことにする.
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