Japanese
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特集 血管炎・血行障害
ペグフィルグラスチム投与後に出現した皮膚血管炎の1例
Cutaneous Vasculitis Associated with Pegfilgrastim
脇本 紘子
1
,
青木 昭子
2
,
梅林 芳弘
1
Hiroko WAKIMOTO
1
,
Akiko AOKI
2
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
2同,リウマチ性疾患治療センター,部長
キーワード:
皮膚血管炎
,
ペグフィルグラスチム
Keyword:
皮膚血管炎
,
ペグフィルグラスチム
pp.1693-1696
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001021
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57歳,女性。結腸癌に対する化学療法中,好中球減少に対してペグフィルグラスチムの投与を開始した。3回目の投与から14日後に四肢に浸潤を触れる数mm大の紫斑が出現した。病理組織学的にleukocytoclastic vasculitisの所見を認めた。紫斑は一旦消退したが,再投与により再燃したため,ペグフィルグラスチムによる皮膚血管炎と診断した。顆粒球コロニー刺激因子製剤による皮膚血管炎の出現はまれである。ペグフィルグラスチムの投与中に皮膚血管炎を認めた場合,投与中止を検討する必要がある。
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