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特集 乾癬治療の達人を目指す
症例報告
インフリキシマブが奏効した膿疱性乾癬に伴うぶどう膜炎の1例と当院における乾癬性ぶどう膜炎のまとめ
Psoriatic Uveitis Successfully Treated with Infliximab and a Review of Psoriatic Uveitis in Our Hospital
上田 朋子
1
,
浅野 善英
1
,
佐藤 伸一
1
Tomoko UEDA
1
,
Yoshihide ASANO
1
,
Shinichi SATO
1
1東京大学医学部,皮膚科学教室(主任:佐藤伸一教授)
キーワード:
ぶどう膜炎
,
乾癬
,
インフリキシマブ
,
HLA-A2
Keyword:
ぶどう膜炎
,
乾癬
,
インフリキシマブ
,
HLA-A2
pp.1582-1586
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000980
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46歳,女性。15歳時に尋常性乾癬を発症し,ステロイド外用,ビタミンD3外用,光線療法で加療されていた。43歳時に左眼充血,霧視,疼痛を自覚し,眼科受診で乾癬性ぶどう膜炎と診断された。また,同時期より腹部に膿疱を伴うようになり,皮膚生検の結果,膿疱性乾癬と診断した。眼病変に対してはステロイド局所療法を中心に加療していたが,治療に難渋し,再発を繰り返していた。インフリキシマブを開始後,眼病変の著明な改善とともに皮膚症状も改善した。生物学的製剤が普及した現在,再発性,難治性の乾癬性ぶどう膜炎に対して生物学的製剤の担う役割はますます大きくなると考えられ,皮膚科医と眼科医の適切な連携が望まれる。
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