Japanese
English
特集 乾癬治療の達人を目指す
症例報告
インフリキシマブ導入後4年目にHBVウイルス再活性化を生じた乾癬性関節炎の1例
Reactivation of Occult HBV in a Patient with Psoriatic Arthritis 4 Years After the Start of Infliximab
保科 大地
1,2
,
羽賀 直哉
1
,
古屋 和彦
1
,
廣田 ジョージョ
3
,
伊藤 圭
4
Daichi HOSHINA
1,2
,
Naoya HAGA
1
,
Kazuhiko FURUYA
1
,
Jojo HIROTA
3
,
Kei ITO
4
1函館中央病院,皮膚科(主任:保科大地科長)
2小樽市立病院,皮膚科
3函館中央病院,消化器内科
4JR札幌病院,皮膚科
キーワード:
HBV再活性化
,
乾癬性関節炎
,
インフリキシマブ
,
メトトレキサート
Keyword:
HBV再活性化
,
乾癬性関節炎
,
インフリキシマブ
,
メトトレキサート
pp.1573-1576
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000978
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乾癬に対する生物学的製剤の投与にあたっては,重篤な感染症の発症に留意する必要がある。このうちB型肝炎ウイルス(HBV)は,ウイルスの再活性化が生じ,劇症肝炎や肝不全などに至った場合,生命を脅かす可能性があることから,特に注意が必要である。われわれは乾癬性関節炎に対するインフリキシマブの投与4年目に発症したHBVの再活性化症例を経験した。自験例は,リウマチ疾患におけるHBVの再活性化ではリスク因子と解釈しうる要素を複数有していた。自験例のように,HBVの再活性化のリスクが高い症例については,再活性化がいつ生じるのかという点は予見できず,継続的な監視が必要と考えられた。
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