Japanese
English
症例
生検後に消退傾向を示したMerkel細胞癌の1例
Merkel Cell Carcinoma Showing Spontaneous Regression after Skin Biopsy
内海 友理
1
,
徳永 千春
1
Yuri UTSUMI
1
,
Chiharu TOKUNAGA
1
1大和市立病院,皮膚科(主任:徳永千春上級医長)
キーワード:
顔面
,
Merkel細胞癌
,
日光角化症
,
生検後
,
自然消退
Keyword:
顔面
,
Merkel細胞癌
,
日光角化症
,
生検後
,
自然消退
pp.1297-1301
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000887
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87歳,女性。2011年頃,右頰部の角化性紅斑に気づいた。2013年,近医で日光角化症と診断されたが無治療だった。2016年8月,紅斑部に結節が出現し,徐々に増大するため当科を受診した。初診時,右頰部に12×9mm大の周囲に紅斑を伴う弾性硬の暗紅色結節を認めた。病理組織で紅斑部は日光角化症,結節部はMerkel細胞癌の所見だった。結節は生検1カ月後より自然消退傾向を示し,約3カ月後に平坦化した。その後,半年を経過したが再発はない。高齢化に伴い,今後Merkel細胞癌の発生頻度が増加することが予想される。消退後の治療については,個々の症例について日常生活動作(ADL)などを考慮し十分な検討が必要である。
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